頭痛headache
命に関わる危険な頭痛の特徴を知っておきましょう。
頭痛の種類と原因
頭痛は、頭痛そのものが治療の対象となる慢性的な頭痛と、脳の病気に伴う二次的な頭痛の2タイプがあります。
慢性頭痛
慢性的な頭痛は、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3種に大別されます。
「緊張型頭痛」は、長時間のパソコン作業など同じ姿勢を長く続けたことによって肩や首の筋肉に負担がかかることが原因で起こり、「筋緊張型頭痛」とも呼ばれます。
「片頭痛」「群発頭痛」は頭・脳周辺の血管が関与するものです。
緊張型頭痛と片頭痛は混在する人もいます。
脳の病気に伴う頭痛
「髄膜炎」「脳腫瘍」「脳出血」など脳の病気が原因で起こる頭痛です。
嘔吐や麻痺などほかの症状も起こることが多く、命に関わります。
頭痛の症状
緊張型頭痛
- 頭が締めつけられるような重い痛み
- 首や肩のこりを伴う
- 軽いめまいを伴うことがある
- 1日中痛みが続く
片頭痛
- ズキンズキンと脈打つような強い痛み
- 吐き気を伴うことがある
- 音や光に敏感になる
- 体を動かすと頭に響く
- 光がピカピカなど幻覚がある
群発頭痛
- 目の奥がえぐられるような激痛
- 夜中から明け方に痛むことが多い
- 1回の痛みは、15分~3時間程度
- 1~2カ月の間に集中してほぼ毎日起こる
脳の病気に伴う頭痛
- 頭を殴られたように激しく痛む
- 吐き気・嘔吐を伴う
- 手足に麻痺やしびれがある
- ろれつが回らない
- もの忘れ
当院での治療
まず問診で、いつ頭痛が起き、どのような痛みで、どのくらい続くのかなど、症状の発症形態を患者さんから伺います。
その後、神経学的な検査を行い、頭の中の病変が疑われる場合は、MRI、CTなどの画像診断を行います。
慢性頭痛の場合は、主に鎮痛剤を処方します。片頭痛には片頭痛専用の内服治療薬があります。
緊張型頭痛の場合は、当院で導入しているウォーターベッド型マッサージ器、マイクロ波治療器、高周波治療器、レーザー疼痛治療器等を用いた理学療法も効果が期待できます。
頭痛の種類によって治療法が違うため、的確な診断を行うことが重要です。
脳の病気に伴う頭痛の場合は、ほとんどが入院治療外科的治療を必要とするため、入院の設備が整った信頼のおける連携医療機関をご紹介いたします。
よくある質問
頭痛のときに市販の鎮痛薬をよく飲みます。飲み続けても大丈夫でしょうか。
頭痛のときは我慢せずに薬は飲んでよいと患者さんにはお伝えしています。
頭痛が続くとストレスになり、悪化することがあります。
ただ、薬がだんだん効かなくなり、薬を飲む回数や量が増えたのに頭痛が一向に改善しない場合には、薬剤の使用過多による頭痛を起こしている可能性があります。
毎日のように飲んでいる鎮痛薬が、頭痛の原因になっている方も多いのです。
自己判断にまかせず、一度、医師の診察を受けましょう。
頭痛が続くとストレスになり、悪化することがあります。
ただ、薬がだんだん効かなくなり、薬を飲む回数や量が増えたのに頭痛が一向に改善しない場合には、薬剤の使用過多による頭痛を起こしている可能性があります。
毎日のように飲んでいる鎮痛薬が、頭痛の原因になっている方も多いのです。
自己判断にまかせず、一度、医師の診察を受けましょう。
日常生活でできる頭痛対策を教えてください。
緊張型頭痛は、首や肩の筋肉のこりが原因ですから、入浴で温めたりストレッチを行って、血行をよくすることでやわらぐことがあります。
一方、片頭痛は、出来るだけ早く、片頭痛用薬を服用する必要があります。
さらに光や音の刺激を避け、静かで暗い場所で安静にするようにしましょう。
一方、片頭痛は、出来るだけ早く、片頭痛用薬を服用する必要があります。
さらに光や音の刺激を避け、静かで暗い場所で安静にするようにしましょう。
頭痛持ちは遺伝しますか?
3つの慢性頭痛のうち、「片頭痛」には遺伝性があると考えられています。
特に母親が片頭痛だと子どもも片頭痛になる可能性が高くなります。
ただし、遺伝ではなく家族は同じ生活環境で暮らしていますから、頭痛になりやすい生活環境であるということも考えられます。
特に母親が片頭痛だと子どもも片頭痛になる可能性が高くなります。
ただし、遺伝ではなく家族は同じ生活環境で暮らしていますから、頭痛になりやすい生活環境であるということも考えられます。